茨城県神栖市で開催された全日本社会人選手権を観戦に行きました。
この大会はソフトテニスの社会人日本一を決める大会で、全国の予選を勝ち抜いた実業団やクラブチームの選手が参加しています。
私も2003年に一度だけ埼玉県の予選を勝ち抜いて出場したことがあります。
会場の空気を吸うだけで、そのときの思い出が鮮明に蘇ります。
高校まで関東大会どまりだった自分にとって「大人になってからでも、こうやって全国大会の緊張感を味わえるんだ」と、感動したことをよく覚えています。
見に行った大会2日目は、初日を勝ち残った一般男子のベスト32、一般女子のベスト16、成年男子ベスト16、成年女子ベスト4からスタートです。
成年の部は35歳以上を対象としたクラスですが、長年テニスを続けている知り合いや先輩も出場していて、「自分も負けちゃいられねぇっ!」と励みになります。
成年の部といえど、同世代でかつてインターハイを制したスター選手や、自分が高校生時代にまったく歯が立たなかった有名選手などが、アラフォーの今になっても衰えを知らずに元気に活躍されていて、その姿を見ているだけでも興奮します。
「うお!高田商業OBの渡海さんと駒大高校OBの岩田さんが4決めで激突!これは夢の対決だ、見逃せない!」などと一人で興奮していました。
同世代のソフトテニスマニアでなければ、この感動は伝わらないと思いますが、この試合を見れただけでも朝5時起きで茨城まで車を飛ばしていった甲斐があります。
成年の部のうえには、シニア45というクラスがあり、そこから5歳きざみでシニア80まで分かれていて、全日本シニア選手権などの全国大会や、全日本ランキングも存在します。
ソフトテニスは、歳をとっても長く続けられるスポーツですし、中高年と若者が同じルール、同じ土俵で戦えるのも醍醐味です。
おじさん、おばさんとあなどるなかれ。
たかだか競技歴10年に満たない学生選手に対して、何十年とテニスを続けている方々は、打球のスピードや瞬発力こそ一般選手には見劣りするものの、ボールコントールの正確さやミスの少なさ、ここ一番での勝負強さなど、まさに百戦錬磨の選手がたくさんいます。
自分も学生時代に40代、50代のうまいおじさんにコテンパンにやられたりしていました。
こうした中高年世代の選手にも、もっとスポットが当たって、それを目標に競技を長く続ける人がもっと増えたらいいなと思っています。
一般男子/優勝
船水雄太/九島一馬(広島・NTT西日本広島/大坂・ミズノ)
一般男子/準優勝
村上雄人/林大喜(広島・NTT西日本広島)
一般女子/優勝
深澤昭恵/森原可奈(兵庫・東芝姫路)
一般女子/準優勝
田辺恵理/榎本有花(広島・どんぐり北広島)
成年男子/優勝
吉川博之/足利剛平(山口・宇部興産/岡山・クラレ岡山)
成年男子/準優勝
縄田栄二/吉國公人(山口・宇部市役所/山口教員クラブ)
成年女子/優勝
高井志保/成田扶美代(大阪・吹田クラブ/KENKO)
成年女子/準優勝
竹田佳恵/中根治美(愛知・一宮花・花/岡崎ロングロングクラブ)
平成28年度(2016) 全日本社会人ソフトテニス選手権 注目動画
2016全日本社会人選手権大会 一般男子/決勝
村上・林(広島/NTT西日本広島)対 船水・九島(広島/NTT西日本広島・大阪/ミズノ)
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