4月といえば、春の大会シーズン真っ盛り。
依然として新型コロナの影響は受けながらも、各種大会がなんとか開催の方向を探っています。
選手としては、大会に参加できることが何よりのモチベーションになります。
私自身も3週連続となる大会エントリーの締めくくり。
昨年は中止となってしまった関東オープンですが、今年は無事に開催されました。
この関東オープンは、年齢制限なしの「一般の部」から、上は「シニア75の部」まで、関東圏内の競技愛好者が多数参加します。
エントリー数を見ると、シニアクラスを中心に例年よりは参加を控える傾向があったようですが、それでも男女の全カテゴリー合計でなんと800ペア以上が出場!
カテゴリーごとに会場と日程を分けて、4週に渡って開催される一大イベントです。
私がエントリーした35男子の部は、東京の谷河内テニスコートで開催。
これまでも何度か足を運んでいるコートですが、ちょっと見ないうちに新しいクラブハウスができていました!
心機一転、綺麗になった試合会場。
中止続きだった昨年を思えば、新たなシーズンの到来に胸が高鳴ります。
それこそ去年は試合に出る機会も、試合を観戦する機会もほとんどありませんでした。
変異株の流行など予断を許さない状況はあるものの、今年こそは全国各地のテニスコートを飛び回りたいものです。
選手とプレスの二刀流。
現在、仕事として東京都ソフトテニス連盟のホームページ運営をお手伝いさせていただいており、サイトに使う写真素材のためもあって撮影にも自然と力が入ります。
試合のついでに取材なのか。
取材のついでに試合なのか。
もはやどっちだか分かりません(笑)
この日は35男子、45男子、一般男子2部が開催。
加えて、先に行われた一般男子のベスト8勝ち残りによる準々決勝以上も行われます。
自分の試合以外にも、楽しみがいっぱい。
とはいえまずは、選手として自分の試合に集中!!
心の準備もほどほどに、いきなり第一試合です。
オープン大会とはいえ、この大会に出てくるのはみな腕に覚えのある選手たちばかり。
当たって砕けろで臨んだものの、初戦で0-④と文字通り玉砕。
残念ながら、試合を楽しむ暇もなく終了・・・。
朝イチで試合終了し、あとは本業・・ってオイッ!
もちろん、選手としての自分も決して諦めているわけではありませんよ。
「長く続けていればいいこともある」
そう口を揃えて言う諸先輩方を見習って、負けてもめげずに試合に出続けることが大事。
目標はまだまだ先にあるので、コツコツと経験値を貯めながら地道に頑張ります。
35クラスには、同じ所沢TCから山下・相沢ペアもエントリー。
善戦するも、こちらも初戦敗退。
関東オープン初戦突破の壁は、なかなかに高いです。
35歳以上のおじさんたちの大会と侮るなかれ。
この大会に出てくるような選手たちは、競技志向が強く、普段からバリバリやっている人たちがほとんど。
かつて学連や実業団で活躍していた選手だって少なくありません。
自分とは次元の違うハイレベルな試合を目の当たりにして萎縮することしきりですが、いつかはそこに追いつきたいものです。
そして所沢TCからもう1ペア。
45男子の部に出場した竹島・梶井ペア。
大学サークルの先輩である二人の45デビュー戦。
個人的には、このペアで45の部に出ると聞いてから応援するのを楽しみにしていました。
最近は、それぞれ別のペアと組むことが多かった二人。
もう20年以上も昔の話になりますが、白子で2年連続の同好会日本一に輝いた2人の姿は今も鮮明に覚えています。
自分のなかのレジェンドペアがここに再結成。
本人たちも、いつにも増して気迫のこもったプレーで、見事予選リーグを突破。
ズドーン!!
所詮同好会レベルと言われればそれまでですが、学生の頃はいつ見ても負ける気配がしなかった二人。
その無敵の二人が帰ってきたようで、見ていて嬉しくなります。
ちなみに余談ですが、竹島・梶井でのマツカレ2連覇のあと、大学に残った竹島さんは翌年も優勝して個人戦3連覇を果たしています。
今考えても、他大学の人たちからすればいい迷惑です(笑)
お昼をまわって、一般男子の勝ち残り選手たちが登場。
全日本アンダー合宿と日程が重なったということで、ベスト8のうち2ペアは棄権です。
毎年4月に行われる関東オープンの見どころとして、前年のインターハイを沸かせた有名選手たちの大学デビュー戦という側面があります。
まさに新年度を占う大会といえますが、昨年1年間はインターハイはおろか、インカレなどの主要大会がなかったため各チームの戦力は未知数といえます。
それでも実力者同士の試合は見応え抜群。
今年こそは、高校、大学カテゴリーでもまた日本一を争う熱い戦いが見たいです。
準決勝は、いずれも実業団対学生の顔合わせに。
東京ガスの髙橋・平井ペア対、日本体育大学の簗田・小田島ペア。
力と技のぶつかり合い。
ここは髙橋・平井ペアが実業団選手の意地を見せ、決勝進出。
日体大は、ほかにも下國・髙城ペア、増田・岡崎ペアがベスト8に残るなど、今年も層の厚さを見せましたが、優勝までは惜しくも届かず。
もう一方の準決勝は、同じく東京ガスの掛川・小田桐ペアと國學院大学の下田・藤木ペアの対戦。
中央大学時代にも優勝を経験している掛川・小田桐ペア。
対する下田・藤木ペアは、強豪ひしめくトーナメントをノーシードから勝ち上がってきました。
ファイナルまでもつれる接戦は、最後は掛川・小田桐ペアが振り切って勝利。
準決勝以上を見ていて印象的だったのは、どの後衛選手もチャンスでは果敢に前に詰めて相手にプレッシャーを与える攻撃的なプレー。
風が強かったことも影響しているのかも知れませんが、雁行陣のなかにも要所でダブルフォワードを取り入れていくのはもはや当たり前の戦術とも言えます。
私も今年はダブルフォワードにトライしたいので、見ていて勉強になることばかり。
これで決勝戦は、東京ガスの同士討ちに。
東京ガスは昨年末に行われた日本リーグ入替戦で2位。
今年は初の日本リーグへ挑戦します。
今回出場していませんが、現役ナショナルチームメンバーの安藤優作選手、松本倫旺選手を筆頭に、最近の選手補強には目を見張るものがあります。
あまりに戦力充実し過ぎて、日本リーグでの戦いが今から楽しみです。
決勝戦もテンポの速い展開で互いに点の取り合い。
掛川・小田桐ペアが勝利し、学生時代の2017年に続いて二度目の栄冠です。
一般男子決勝に続いて行われた35男子決勝。
こちらも一般に負けず劣らずハイレベル。
緒方・朴ペア(KSTアカデミー/HIN-HIN)と、大井・大住ペア(谷河内倶楽部/FUJITSU)の対戦。
緒方・朴ペアは、初戦から他を寄せつけない強さを発揮していましたが、決勝戦までの6試合を一度のファイナルもなく、危なげない優勝。
終始見惚れてしまうようなプレーでした。
いやいや、同じ大会に出ているんだから、見惚れている場合ではない!
(そういや自分も出てたんだった)
その隣コートでは、45男子の準決勝。
我らが竹島・梶井ペアは、見事ここまで勝ち残り、決勝進出をかけた激闘を演じています。
相手は、先日の関東選手権の埼玉県予選(45男子)で優勝している強敵。
竹島さん、梶井さんは今年の同予選ではそれぞれ敗退して関東選手権への切符を逃しています。
それでもこのクラスになると、もともと実績・実力のある選手ばかり。
勝負はやってみなければ分かりません。
何しろ、この日の竹島・梶井ペアには勢いがありました。
ファイナルの接戦を制して、見事決勝進出!!
試合後の話によれば、竹島さんは準決勝の途中からもう膝の感覚がなかったそうです。
期待はしていましたが、まさか決勝までいくとは。
最後は同世代でインカレ団体を制した法政大学出身の山田・矢口ペア(東京ガス/若月組)と対戦。
さすがに準決勝までで出し切ったのか、ここでは力及ばず。
それでも殊勲の関東オープン準優勝です。
おめでとうございます!!
「長年やっているといいことがある」
私の場合はスタートラインが随分低いところからですが、それでもいつかそう言えるよう頑張ります!
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