コロナによる長いお休みを経て、全国のクラブや部活動でも再開の動きが出始めています。
練習環境が整って、大きな大会が開催されるまでにはまだ少し時間が必要かも知れませんが、改めてコートに立てる喜びを噛みしめている人も多いはず。
アフターコロナといわれる「新たな日常」をみんなで手探りしつつ、また再びコートでお会いできることを楽しみにしています。
新型コロナウイルス感染拡大の影響により、生活や仕事が一変した方も多いと思います。
生活様式だけでなく、価値観や心情的な変化も含めれば、この先も「完全に元通り」ということはないのかもしれません。
でも、変わっていくこと自体は悪いことではありません。
時代や世の中の変化を受け容れ、新しい世界が以前よりもさらに良いものになるように、そのための創意工夫や努力は大切なこと。
変化を「危機」ではなく「機会」と捉える柔軟さが必要です。
今回の自粛期間において、ソフトテニスの世界でも大きく変わったと感じるのが、SNSによる情報発信、とくにオンラインによるインターネットライブ配信の活用です。
こうしたものはもちろん前からありましたが、その使われ方、発信者・ユーザーともに「ネットとの距離感」がここへきて変化したように思います。
実業団など有名選手がトレーニング方法や自身の考え、経験談などを発信してくれる動きも活発になりました。
Zoomで参加できるもの、YouTubeやインスタなどで視聴できるもの。
有料から無料までいろいろありますが、ユーザーのアクセスも容易になりました。
ひと昔前では考えられないくらいライブ配信が低コストで実現可能になったことで、発信する側の物理的、心理的なハードルも下がりました。
またライブ配信やオンラインミーティングの普及に伴って、視聴する側のリテラシーや許容度も上がります。
テレビに遠隔で出演するゲストでさえそうですが、若干映像が乱れたり音声が途切れるくらい、見ている側もさして気にもとめません。
Zoom会議や、Zoom飲みなど、実際にネットを活用するシーンが増えた人も多いのではないでしょうか。
これまでは講演会やトークイベントなどというと、交通費や時間をかけて参加したり、私のような人見知りな人間は少し緊張しながら意を決して参加したりしていたものです。
それが、仕事しながらとか、家でくつろいだり家事をしながら、あるいは電車で移動しながら、いつでもどこでも気軽に視聴できるようになったのは大きいです。
選手との距離感が近くなったのもありますが、仮に話している内容が他愛もないものであったとしても、選手の日常や人柄を垣間見れてファンはそれが嬉しかったりします。
YouTuberやライバーと呼ばれる人たちを見て、「こんなの何が面白いんだ?」という常識人の大人は要注意!
会ったこともないような遠い存在の芸能人の飾られた話よりも、身近にいそうな面白いお兄さん、お姉さんの生の話を聞きたいのです。
そこにあるのは、友達との雑談のような距離感。
昔、携帯電話もなかった時代に、親に怒られながらも家の固定電話で他愛もない長電話を延々と続けていたことを思い出してください。
いずれにせよ、選択肢が増えるのは歓迎すべきこと。
こうした流れは、新型コロナ終息後にも続いていくでしょう。
ネットで手軽に繋がれるのは便利だし嬉しいこと。
一方、それによってさらにリアルの価値が高まる側面もあるはずです。
インターネット業界に長く身を置いてきた人間として、こうした変化はすごく大きなものだと感じています。
ネットの世界では、これまでにもブロードバンドの普及、SNSの登場、スマホの普及など、数年おきに大きな潮流が生まれ、『人々とインターネットの関わり方』は常に変化してきました。
「ネットを活用して情報発信をしよう」
「ネットを使って離れた人ともつながろう」
「ネットでできることはネットでやろう」
もともとインターネットを使いこなしていた人たちだけでなく、それらが世間一般に広く浸透することのほうが、『社会が変わる』という意味においては重要です。
私の周りにも、「とはいえインターネット使わない」という人はまだ一定数いますが、すでにインターネットは「あると便利なもの」から「無いと困るもの」になっています。
最近では「デジタルトランスフォーメーション(DX)」という概念がよく聞かれます。
「ユビキタス社会」や「Web2.0」、「IoT」など、これまでもトレンドワードは都度現れては消えていくものの、その大きな潮流は昔から確かに存在し、それが少しずつ時代とともに進化しながら、知らず知らずのうちに自然と人々の生活に溶け込んでいきます。
偶然か必然か、たまたまコロナによる外出自粛の結果こうした流れが顕著になりましたが、もともと潜在的にあったニーズが表面化し、さらにそれを受容する世間の空気が醸成されてきたのだと思います。
お陰さまで最近ではスポーツ業界だけでなく、エンターテインメント業界やメディア関係、さらには政界まで(!)、さまざまな分野からご相談をいただく機会が増えました。
SNSを活用して自社の商品・サービスをプロモーションしたいという企業ニーズはもともとありましたが、それがビジネスや企業という枠組みにとどまらずあらゆる分野に広がっています。
なかでも動画コンテンツやネットライブ配信の活用というのが一つのテーマになっています。
たとえばご相談のなかには、劇場やライブハウスなどリアルでの活動ができない芸人さん、アーティストがライブ配信でなんとか収益化できないかなど、切実なものもあります。
あらゆる業界において、これまでとはまた違った形でのネット活用が進んでいくことになるので、私自身もクライアントさんと一緒にさまざまなアイデアを実践しながら今も最適解を模索し続けています。
自分の専門分野の話になるとつい余計なことまでベラベラと話が長くなるので、このへんにしておきします。
こういう時代は、アイデアを囲い込むとか、とっておきのアイデアを温めておくことに意味はありません。
アイデアをぶつけ合い、すり合わせ、さまざまコラボをしながら具体的なアクションをとっていくことのほうがよっぽど大事です。
興味のある方がいらっしゃれば、一緒に意見交換や議論しましょう。
もちろんご相談は無料です(笑)
株式会社プレイヤーズ
この記事へのコメントはありません。