アジアソフトテニス選手権を契機に、続々と私に舞い降りる奇跡の再会の嵐。
どれも私にとっては心温まる感動の再会なわけですが、SNSを通じて交わされる「久しぶり!」、「元気かい?」など含めると、とてもではありませんが、そのすべてをお伝えすることは叶いません。
もともと友達付き合いを軽んじるところがあった不義理な私に対して、テニスコートで十数年ぶりの再会を果たしたり、私のブログを目にして連絡をくれるかつてのテニス仲間たち。
そんな方々が今も見捨てずにお付合いしていただける、私は本当に幸せな男です。
直接お会いできた方だけにとどまらず、自宅の仕事部屋にこもって電話すらかけるわけでもなくMacをカチャカチャとタイプし、スマホをいじっているだけで、人脈ネットワークが延々と広がっていくことに今さらながら驚きを隠せません。
インターネットをめぐる詐欺や犯罪のニュースもあとを絶たないので、手放しで喜べるものでもありませんが、やはりインターネットは正しく使えば個人の情報発信を世界に届けたり、世界中の誰とでもリアルタイムにつながることができる最強のツールだと改めて感心している次第です。
そんな感動の嵐が吹き荒れる最近の私ですが、そのなかでも特に大きなインパクトを与えてくれるのが、このフクちゃんとの再会です。
冒頭のおじさんツーショット写真を見て、
「あ、福田さんだ。 最近会ってないなー。 元気かな?」
なんて声が、全国津々浦々から聞こえてきそうなくらい、このフクちゃんは顔が広いです。
そう。
何を隠そう、このフクちゃんは、あの日本最大のソフトテニス総合ポータルサイト「ソフトテニス・オンライン」の立ち上げ人、「ふくじーにょ」その人なのです。
私とソフオンとの巡り合いエピソードは、ここでは割愛させていただくとして、気になる方はソフオン編集部の顔である「ぉまみ」さんとの絡みの過去記事をご参照ください。
過去記事:ソフオンと私
今から10年以上も前。
20代後半で仕事が忙しくなり、三度のメシよりも大好きだったソフトテニスから離れていった私。
一方、時をほぼ同じくして立ち上がり、いまや名実ともに日本最大のソフトテニス・ポータルサイトに育ったソフトテニス・オンライン。
この奇妙なすれ違いのおかげで、長年お互いの存在に気付かなかったのです。
そもそも、フクちゃんとの出会いは高校時代にさかのぼります。
私の高校時代のペアである代高田(よこうだ)と、小学校の野球チームで一緒だったのがフクちゃんなのです。
同い年で、同じ東京都でソフトテニスをやっていたうえ、友達の友達というよしみで、フクちゃんの試合があるとまるで同じ学校のメンバーかのように毎回フェンス越しに応援していました。
それが、その後お互い知りえない様々な経験、年月を経て20年ぶりの再会。
このご縁の不思議さを感じずにはいられません。
しばらくソフトテニスから離れていた私でも、ソフオンの存在は数年前からなんとなく認識をしていました。
「へぇ。今はこんなサイトができたんだなぁ。 便利な世の中になったもんだわ」
まさか、そのサイトを立ち上げたのがフクちゃんだと知ったのは、それこそここ1年くらい最近の話です。
私が空白の10年を埋めるために、ぉまみさんのブログの過去記事をさかのぼって読み漁っていると、そのなかにたびたび「ふくだヴォス(その後「ふくじーにょ」に呼称変更された模様)」なる人が登場してきました。
きっとこのフクダって人が、ソフオンを立ち上げた人だな。。
そう思ってブログの過去記事を読み進めていくと、あるところで顔写真やその他の証拠が頻出してきたため、確信を持ちました。
「このふくじーにょは、あのフクちゃんに違いないっ!!」
ソフオンを立ち上げたのがフクちゃんだということを知り、いてもたってもいられなくなった私は、その場ですぐにソフオン編集部に連絡を取りたい一心でしたが、そこはグッとこらえます。
自分も長年勤めた会社を退職することを決意し、何かソフトテニス関連の仕事で生計を立てていけないかと、ぼんやりながら考え出していた頃のことです。
もうちょっと自分のやりたいことや方向性が固まった段階で、満を持してフクちゃんに会いに行こう。
勝手ながらそんな風に考えていました。
そうして、先日アジア選手権の会場でぉまみさんに声を掛けさせていただいたときに、
「あのー。ソフオンを立ち上げた福田さんって、○○高校OBのフクちゃんですよね?」
「ええ、そうですよ。 お知り合いですか?」
という話につながっていきます。
世間は狭い、ましてやソフトテニス界は狭いですから、長くテニスを続けていると「知り合いの知り合いが、実は共通の知り合い」みたいな現象がたびたび起こります(ソフトテニスあるある)。
ちなみに私はこれを、「軟庭みな兄弟」と呼んでいます。
アジア選手権の会場で、ぉまみさんにご挨拶させていただいた際にも、「有名人に話しかけちゃった(ドキドキ)」みたいな緊張と興奮を禁じえませんでした。
なんとか平静を装ってはいましたが、実はそれにとどまらず、もっと深い興奮(いよいよフクちゃんとの再会を果たすときがきた!)を隠して胸は高鳴るばかりでした。
そして自宅へ帰るなり、長年想いを募らせた相手への恋文を送るかのように、ソフオン編集部宛にメールし今回の再会が実現しました。
一方的に自分の気持ちが高ぶっているだけで、フクちゃんは俺のことを覚えていなかったらどうしよう。
そんな不安を払拭するかのような、フクちゃんからの心震えるメール返信をいただき、今回の感動の再会につながっていったのです。
高校のとき以来となる20年ぶりの再会。
しかしながら、奇妙な縁はあるにしてもそこまで仲が良かったというわけではない、いまやすっかり中年男性で子持ちパパの二人。
それでも事前に予想していたとおり、昔の親友との再会を祝うがごとく飲み会は盛り上がりまくりでした。
とにかく共通の話題や、共感ポイントが多すぎて、すっかり意気投合です。
高校時代のソフトテニスの話、お互いの大学時代の話、なぜか関係ない私のインド駐在の話・・・。
終始そんな調子で、話題は二人とソフトテニスの過去・現在・未来を行ったり来たり。
余計な話に尺を使いすぎて、会う前に話そうと思っていたことの何十分の一しか話せません。
20年間の空白を埋めるには、何時間あっても足りませんでした。
でも、私もこれからソフトテニスに関わり続けていけば、フクちゃんと飲む機会もきっとこの先たくさんあるはずです。
できれば、いつかフクちゃんとペアを組んで市民大会やシニアの大会などにも出場してみたいです。
また一つ夢が増えちゃいました。
よくよく考えてみると、私が今こうしてソフトテニスを続けていこうという考えに至ったのもソフオンがあったからこそです。
そういう意味では、フクちゃんの仕業ともいえます。
10年ぶりに押入れから引っ張りだしてきたラケットと一緒に、当時の情熱やら、青春やら、これからの果てしない夢まで、いろんなものがこみ上げてきます。
フクちゃん一人の情熱から始まったソフトテニス熱、いや、ソフトテニス愛が、きっと私だけでなく全国の子供達にもしっかりと伝染して、すでに多くの人の人生に影響を与えているはずです。
そんなソフオンとの出会い、そしてフクちゃんとの再会に感謝です。
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