年に一度開催される国際大会を観戦するため、広島まで行ってきました。
この「アジアカップひろしま国際ソフトテニス大会」は国内の実業団、クラブチームや大学、高校をはじめとして、海外チームも参戦して団体戦で争われます。
また、都道府県単位の選抜チームや、クラブの枠を超えた連合チームなどでも参加することができます。
男子144チーム、女子51チームのエントリーによる大規模な大会は、2日間の日程で行われます。
初日は周辺会場に散らばり男子は4回戦、女子は2回戦までが実施され、勝ち残ったベスト16以上のチームが2日目ここ広島翔洋コートへ結集します。
今回、海外勢として韓国からは国体優勝の陰城郡廳(男子)とNH農協銀行(女子)。
そして中華台北、インドネシア、タイ、フィリピンからはナショナルチームも参加しています。
国際大会、しかも団体戦ということで、各チームとも応援にも熱がこもり、独特の緊張感があります。
2日目に勝ち残ったチーム同士の対戦は、どれも見ごたえ抜群でした。
国内有力チームと海外勢の対決はもちろんのこと。
国内勢同士の対戦においても、名門実業団チームとクラブチームの対戦だったり、
社会人と学生それぞれのトップチーム同士の頂上決戦など、見所が満載です。
どのコートでも魅力的な対戦カードが繰り広げられるため、あっちもこっちも見たくて体が一つではとても足りません。
これだけの規模で、実業団、学生、クラブチーム、さらには海外チームが入り混じって、それぞれのカテゴリーの枠を超えて争う団体戦という大会はそうそうありません。
勝ち負けはさて置き、市民クラブやサークルの選手が国際大会の舞台で実業団のトップチームや、海外の代表チームと直接試合できる機会なんて普通なら滅多にありません。
ソフトテニスを通じて国際交流や親睦を深めるという大会の趣旨も考えれば、観るだけでなく参加するのも大いにアリな気さえしてきます。
激戦のトーナメントを勝ち抜いてきたのは、全日本アンダー20代表選手で構成された「ワンダー20」チーム。
迎え撃つ、日本リーグを8連覇中の最強実業団チーム「NTT西日本」も気合い十分です。
2面展開の決勝戦は、お互い1勝ずつあげて3番勝負へ。
第3対戦では、アンダー20代表の高倉・高村ペアが、現役天皇杯チャンプの村上・水澤ペアをゲームカウント3-1リードとあと一歩まで追い込みます。
しかし、最後はファイナルに追いついた村上・水澤ペアの貫禄勝ちでした。
今大会でも、その強さを見せつけたNTT西日本は、見事大会3連覇です。
決勝で敗れはしましたが、この3月で上宮高校を卒業し4月からNTT西日本の一員となる広岡宙選手も、随所に光るプレーを見せていました。
春から社会人としての活躍が楽しみです。
男子決勝と同時進行となった女子決勝はゆっくり観ることができませんでしたが、ヨネックスが関西大学を抑えて、2年ぶり3度目の優勝を果たしています。
第22回(2018)アジアカップひろしま国際ソフトテニス大会 試合結果
広島市ソフトテニス連盟
この大会、個人的に一番の注目は、NTT西日本を今大会をもって引退する岩﨑圭選手です。
過去記事:岩﨑圭クンと私
同じく今大会で引退する原侑輝選手とのペアで、今シーズンは全日本社会人、天皇杯ともに5位で、全日本ランキングでも8位。
まだまだやれるだけに惜しまれる引退です。
個人的にはもっと長い間その活躍を見ていたかったですが、長いことソフトテニスから離れていたのは私のほうなので仕方がありません。
私が直接見ることができたのは引退間際の1年ちょっとでしたが、その勇姿は多くのソフトテニスファンの記憶に刻まれているはずです。
私も身近な後輩が最高峰の舞台で活躍する姿に、たくさんの勇気をもらいました。
この先は、また選手時代とは違ったかたちでソフトテニスに関わり続けてもらえたら嬉しいです。
長い間のご活躍、本当にお疲れさまでした!!
第22回(2018)アジアカップひろしま国際ソフトテニス大会 注目動画
男子/決勝(第2対戦)
原・岩﨑ペア(NTT西日本) 対 中平・米澤ペア(ワンダー20)
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