ナイター練習が涼しい季節になったと思ったのもつかの間。
朝晩はすっかり寒さを感じるようになりました。
冬の足音が聞こえてくるなか、私にとって今シーズン最初の大会エントリーとなる秋の川崎市民大会が迫っています。
そこに向けて、最近はちょっとだけ練習量を増やしています。
コロナの影響で一時期中断していた武蔵小杉ソフトテニス練習会も、お陰さまで毎回盛況です。
この練習会はもともと「自分が近所で練習できる場所をつくたい」というところから発足したものですが、スタートから丸4年が過ぎ、これまで本当にたくさんの方にご参加いただきました。
気になって数えてみたら、これまでの参加者数は実に300名近く。
延べ人数では1,400人を超えます。
いまやソフトテニス好きな人同士をつなぐ大事なコミュニティに育ちました。
個人的にやっている練習会でこれだけの人に参加いただいたと考えると、なかなか感慨深いものがあります。
過去記事:ソフトテニスで友達100人できるかな?
先日、ある超一流選手から「練習会に参加したい」というご連絡をいただき、ずっと心待ちにしていたその日が遂にやってきました。
その方とは・・・。
どーん!!
ヨネックス女子実業団監督の松口友也さんです!
全中2連覇のあと、東海大相模、日体大と進まれた、神奈川が生んだソフトテニス界のスーパースター、松口さん。
天皇杯準優勝、全日本社会人優勝をはじめ、数々の輝かしい実績を持っています。
余談ですが、本人に何歳から始めたのか聞いてみたら、「覚えていない」のだそうです。
両親やお兄さんの影響から、物心ついた頃にはテニスコートでラケット持って遊んでいたらしく。
私は心のなかで「大空翼かっ!?」と突っ込ませていただきましたが、分かる人だけ分かってください。
まさにソフトテニスの申し子。
ちなみに松口さんは中学生で出場した天皇杯でも勝利を上げているどころか、なにしろ天皇杯に17、8回は出たとのことです。
私のような凡人からすると、天皇杯に出るというだけでも雲の上の人。
もうすごすぎて、なんだかよく分かりません。
そんな松口さんですが、嬉しいことに当ムサコ練習会の活動に以前から興味を持ってくれていたそうで、今回の練習参加に至りました。
せっかく来ていただけるのであれば、参加者向けの講習会でもしていただこうかとも考えましたが、やはり普段どおりの練習会に一緒に混ざっていただくのがいいと考え、いつものメニューで練習開始。
一見、いつもの乱打風景ですが、1コースだけ「松口さんに挑戦コース」に固定し、参加者たちが松口さんとの乱打対決に挑みます。
「やるからには手を抜かないのが礼儀」とばかりに、ガチな打ち合いで応じてくれる松口監督。
すでに現役第一線は退いているとはいえ、その超一流の技術は見ているだけで惚れ惚れします。
永久にミスる気配もない安定感。
まるで精密機械のような正確さで、コート角にバシバシ伸びのある球を打ち込んできます。
目の前でそのプレーを見られるだけでも嬉しいのに、一緒に乱打させてもらうなんて夢のようです。
今回、ヨネックスの試打ラケットもたくさん持ってきていただいたので、参加者は思い思いにジオブレイクやエフレーザーなどの新作ラケットを試すことができました。
ヨネックスでは現在「Win Backプロジェクト」と銘打って、所属選手たちも今まで以上に積極的に全国の学校やクラブを回っているそうです。
今年は部活動や大会が失われて、多くのプレイヤーが練習の場や目標さえも奪われました。
でも、だからといってそこでソフトテニスが終わるわけではありません。
そう。
大切なものを取り戻していかなければなりません。
コロナ以降、1回1回の練習機会の有り難さが身に沁みます。
それは私以外の参加者にとってもきっと同じはず。
だからこそ、この練習会も大事に続けていきたいと思います。
「ソフトテニスが好きな人なら、老若男女、上手い下手は関係なし」という練習会のコンセプトどおり、この日も下は小学生から上は50代のシニア選手まで、多くの方が入り混じって楽しく練習できました。
いつもと違うのは、もちろん松口さんの存在。
球出しまで買って出てくれて、練習にも自然に熱がこもります。
私も前衛なので、松口さんのボールを受けるなんて恐縮すぎて、最初は文字通り体が縮こまっていました。
でもだんだんと馴染んできて至福のボレー練習を堪能させていただきました。
上手い人の球出しでボレー練習すると、不思議と自分も上手くなった気になるもの(ソフトテニスあるある)。
超一流の上げボールに、こちらも一流前衛になったかのような錯覚に酔いしれます。
とにかく楽しい時間でした!
「上手い下手関係なし」とは言ったものの、これだけ上手い人が来てくれるのはさすがに想定していませんでした(笑)
いっそのこと、今後は「初心者からナショナルチームまで」くらいに対象を広げてもいいかも知れません。
年齢、性別、実力関係なしで、ソフトテニスしたい人が誰でも気軽に参加できる場をこれからも提供していきたいと思いますので、元日本一とか、元日本代表とかの方でも、遠慮なくご参加ください!
松口さんもありがとうございました!
またお待ちしています。
おまけの一コマ。
練習後の団らんのなか、ラケットバッグからおもむろにラケットを取り出す常連メンバーの斎藤さん。
ヨネックスの名作ラケット。
カーボネックス(未使用品)。
自宅に100本以上はあるというラケットコレクションの中から松口さんに見せるためにわざわざお持ちいただいたそうです(笑)!
すごいっ!!
ちなみにカーボネックスは私が中学校で軟式テニス(当時)を始めた頃に全盛だったラケットです。
それにしても、100本以上って・・・。
博物館ひらけますね。
一応私もマニアだとは自負していますが、いろんなタイプのマニアがいるものです(笑)
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