早いもので、3月もあと1週間を残すのみ。
学生は新学期を迎え、新しいスタートに胸が高鳴る季節です。
私自身は、1週間後の4月1日に社会人の関東選手権の埼玉県予選が控えています。
これから大会シーズンに突入する前に、せめてガットくらいは張替えておこうと思いながら、忙しくてなかなかその時間が取れなかったのですが、やっとその時間が作れました。
この日は日曜の朝から代々木のスポーツナロへ。
一度、ちゃんと相談してガットの種類やテンションを選びたいと思っていたところ、そこはやはりソフトテニス専門店。
いろいろと丁寧に教えていただき、納得のガットを選びました!
夕方また受け取りにくることを伝えて、歩いて隣駅の千駄ヶ谷まで散歩。
ここ1週間でめっきり暖かくなってきましたが、この日もポカポカ陽気で気づけば桜ももう見頃を迎えています。
澄み切った気持ちの良い青空と東京体育館。
ここに足を踏み入れると、なぜかいつも神聖な気持ちになります。
全日本私立高等学校選抜ソフトテニス大会。
先日、行われた男子に引き続き、この日は女子の開催です。
今回の大会日程は男子が3月21日(水)から3月23日(金)で横浜国際プール。
女子が3月23日(金)から3月25日(日)でここ東京体育館でした。
過去記事:平成29年度 全日本私立高等学校選抜ソフトテニス大会(男子)
女子の初日に行われた団体戦は、男子個人戦と重なっていたため見ることができませんでしたが、文大杉並高校(東京都)が見事2年ぶり3度目の優勝を収めています。
昨年、67年ぶりの現役高校生皇后杯チャンプとなった林田・宮下ペアを擁して、インターハイと国体の団体2冠を果たした文大杉並。
その絶対的エースが抜けて新チームで臨む春の大会で幸先の良いスタートを切りました。
それにしても、いつ見ても文大杉並の応援はまとまっていて、素晴らしいです。
かれこれ20年以上も昔の私が高校生のときもそうでしたし、もっと前の世代からそうだったはずです。
伝統校として、偉大な先輩たちの歴史を脈々と受け継いでいくというのは、本当にすごいことです。
昔の自分は強豪校に行って試合に出られないよりも、弱い学校の中で番手が上だったり、団体戦に出られたほうがいいと考えていた節があります。
事実、高校当時の自分は、当時そこまで強くない学校で大将でしたし、それに満足もしていました。
でも、今になって考えてみれば、高校3年間なんて人生でみればほんの一瞬です。
そこで試合に出られるか出られないか、勝つか負けるかよりも、もっと大事なことはたくさんあります。
ソフトテニスの名門と言われるような学校に入って、一流の指導者に学び、全国トップクラスのチームメイトたちと同じ練習を通して切磋琢磨し、チームとして日本一という大きな目標に向かってがむしゃらに打ち込む。
それがどれだけその子たちにとって大きな財産になるかは、今だからこそよくわかります。
私にもまだ小さな娘がいますが、うちの子がこういうところで頑張ってくれたら・・・。
親バカおじさんは間違いなく観客席から声を張り上げて、選手本人たちよりも必死になって応援してしまうでしょう。
それこそ、卒倒してしまうかもしれません。
それはさておき。
肝心の試合のほうですが、団体戦で上位に入賞した学校が続々と敗退してどこが勝つか予測不能な混戦模様でした。
なにしろ、団体戦で優勝した文大杉並チームの選手たちでさえ、ベスト8で姿を消しています。
さすがトップ高校生たちがしのぎを削る全国の舞台。
絶対王者の圧巻のプレーを見るのも楽しいですが、どこが勝つか予想がつかない状況も、見ている側にはまた面白いものです。
ヒーローやヒロインだって代替わりして、また新たなスターが生まれます。
今年の高校女子は圧倒的な存在がいなくなり、まさに群雄割拠の時代と言えるかもしれません。
決勝戦は、昇陽高校(大阪府)の上野・吉田ペアと、東北高校(宮城県)の矢作・金ペアの対戦に。
上野・吉田ペア(昇陽)
矢作・金ペア(東北)
激戦を制して頂点に登り詰めたのは、昇陽の上野・吉田ペアでした。
スタンドで応援するチームメイトたちとの息もピッタリで、試合を楽しんでプレーする姿が印象的でした。
今回勝った選手も、負けた選手たちも、来週のセンバツやこの先の活躍が楽しみです。
平成29年度 全日本私立高等学校選抜ソフトテニス大会 試合結果
[su_accordion]
[su_spoiler title=”団体戦(女子)” style=”fancy”]
2018年3月23日開催
東京体育館
[/su_spoiler]
[su_spoiler title=”個人戦(女子)” style=”fancy”]
2018年3月24日(予選リーグ)3月25日(決勝トーナメント)開催
東京体育館
予選リーグエントリー102ペア
決勝トーナメント進出34ペア
(※結果は決勝トーナメントより)
[/su_spoiler]
[/su_accordion]
大会を観戦していて、一つだけ残念に思うことが・・・。
せっかく春休みの日曜日で、しかもアクセスの良い東京体育館なので、もっと観客が多くいれば。
まだまだソフトテニスは、「やるスポーツ」のままで、「見るスポーツ」になっていない気がします。
例えば、中学生やジュニアの子どもたちにも、自分たちよりももっと上のレベルの試合を見てほしいです。
特に女子においては中学校で運動系部活動の入部数1位の人気スポーツであるソフトテニスなのに、高校、大学と続けていく人があまりにも少ないのが実情です。
硬式テニスに移るのだって、もちろんいいと思います。
せっかく中学3年間頑張った部活なのだから、どういう形であれその先に続いてほしいと思います。
大きいことを言えば、その先を見せてあげるのがソフトテニスに携わっている大人たちの役目かなとも思っています。
でも実際、恋愛だってしたいだろうし、友達と遊んだりおしゃれもしたい歳頃なのだってよーくわかります。
何も体育会に入ってバリバリやるばかりでなく、サークルやクラブチームに入ってマイペースで楽しむことだってできます。
テニスはちょっとお休みして、またやりたくなったら社会人からママさんクラブでソフトテニスを楽しむ選択肢もあります。
せっかくシニアまで長く楽しめるスポーツなので、この春卒業した中学生たちにもぜひ、これで終わりではないと覚えておいてほしいです。
一生の趣味や、そうした共通の趣味を持った仲間とのつながりも、きっと人生を豊かにしてくれます。
ついつい、説教じみてしまうのはおじさんの悪い癖です。
長々とスミマセンっ!!
大会終了後にはまたスポーツナロに立ち寄り、ニューガット貼りたてのラケットを持ってナイター練習へ。
今回試したのは、「五角形ナイロン」というキャッチーな言葉がいかにも興味を引く、ヨネックスのサイバーナチュラルスラッシュというガットです。
ヨネックス > ソフトテニス > サイバーナチュラル スラッシュ
今まであまりガットにこだわりはなかったのですが、改めてちゃんと選んでみると、やはり同じラケットでもガットやテンションを変えるとこうも打感が違うのかと驚きます。
上手い人のプレーを見たあとだと、なんだか自分も簡単にボレーやスマッシュができる気がしてしまいますが、まったくの気のせいでした。。。
地道は近道。
おじさんの負けられない熱い戦いも、もう来週に迫っています。
第52回(2018) 全日本私立高等学校選抜ソフトテニス大会 注目動画
女子個人戦/決勝
矢作・金ペア(宮城/東北)対 上野・吉田ペア(大阪/昇陽)
この記事へのコメントはありません。