社会人の全国大会、その名もズバリ「全日本社会人ソフトテニス選手権大会」
今回、幸運にも県予選を通過したため、自身として14年ぶり2度目の全国大会出場です。
過去記事:いざ!全シャカへ!
2017年、今年の開催地は熊本県です。
さすがに熊本開催となると、前日のうちに現地入りしなければ試合開始には間に合いません。
時間に縛られない自営業者の特権をフルに生かして、金曜朝の便で熊本入りです。
空港からはタクシー移動で、午前中のうちに試合会場の熊本県民総合運動公園に到着。
前日練習のためのコート解放があり、選手は自由に利用できます。
早い便で到着できたので、まだコートはガラガラで使い放題です。
見ると、ナンバーワン実業団チームのNTT西日本の選手たちが練習しています。
まさかよりによってこの隣で練習することはないだろうと踏んでいたら、ご一緒した方から「いや、ここでやるよ」と一言。
「ええ!?ほかにもコート空いているじゃないですか。なにもわざわざここでやらなくても・・・。」
私のようなまったくもって何者でもない、一市民プレーヤーが日本代表選手を多数擁するトップチームの隣のコートで練習するなんて、思いもよりませんでした。
嬉しいやら、小っ恥ずかしいやら。
お昼を過ぎたあたりから続々と出場選手たちが会場入りし、コートが混み合ってきます。
全国大会なので当たり前なのですが、なにしろ練習している選手たちの上手いこと、上手いこと。
おじさんプレイヤーは、炎天下で2時間も動けば体力も底をつき、そそくさと退散。
試合前日とはいえ、せっかくなので午後は熊本市内観光に繰り出します。
その様子はまた別の機会に。
前日練習でたっぷりと動き、熊本の美味しい料理も堪能したところで、翌朝の試合に備えて早めに就寝。
いよいよ試合当日の朝を迎えます。
それにしても、受付が長っ!
混乱を避けるため都道府県ごとに別れたテーブルで受付します。
なにしろ総勢500ペア以上が参加している大きな大会です。
私が出場する成年男子(35歳以上)の部だけでも、119ペアのエントリーがあります。
開会式を終え、だだっ広い公園のなかを歩くこと10分ほど。
成年男子初日の会場は、一般男子のメイン会場から少し離れたコートでした。
無論、一般男子の部こそ大会の花形。
でも、おじさんたちの部も盛り上がっていますよ!
予想はしていましたが、1回戦からものすごくハイレベルな試合が繰り広げられます。
同じ全国大会出場といえど、県によってレベルのバラツキはあります。
埼玉県は日連登録者が多いこともあって、他県に比べると出場枠も多い(県予選でベスト16以上)ため、私なんてそれこそここではペーペー中のペーペーです。
私が所属する所沢テニスクラブから一緒に出場した二宮・梶井ペアも、強豪ペア相手に善戦するも悔しいファイナル負け。
やはり全国で一勝の壁は厚いです。
同じ埼玉県勢のペアが続々と初戦で姿を消すなか、ドローの関係で試合順が遅かった私にも妙なプレッシャーがかかります。
いい歳して、いまだにソフトテニスでこんなにドキドキワクワクできる自分を幸せに思います。
そしていよいよ自分の出番。
ペアには申し訳ありませんが、「どうせ自分はこの大会に出ているなかで一番下手くそだ。勝ったらラッキー。無欲でいこう」と、試合中の緊張を抑えるため自分にひたすら暗示をかけます。
その甲斐あってか、いつにもまして私の動きは硬いものの、ペアの前川さんの球がよく走り予想外のゲームカウント3-0で先行。
「これは、いけるかもしれない!」
全国大会に出るのと、全国大会で勝つのでは重みが違います。
「ここで勝ったら、自慢できる!」
勝利がチラついた瞬間、緊張はさらに増して私の動きの硬さはピークに達します。
いつもだったら取れているはずのボールに、まったく体が反応しません。
「全シャカには魔物が棲んでいる・・・」
ただの自分の下手くそさを、何か別の理由に置き換えはじめます。
「せっかく出たんだ、試合を楽しもう」
そう言い聞かせるものの、実際には出てくるのはミスったあとの引きつった苦笑いです。
掴みかけたと思った勝利が両手をスルリと抜けて、まさかの4まくりで3-④の惜敗。
前川さん、本当にゴメンなさい!
試合を応援してくれていた先輩からは、
「ま、雰囲気に飲まれたな。惜しかったけど、長くやってればそんなことこの先もいくらだってあるよ」
確かに。
ソフトテニスをずっと続けていけば、また悔しい思いも、ときには嬉しい思いも、いろいろあることでしょう。
また再チャレンジの機会だってきっとあるはず。
来年は静岡開催だそうで、関東に近いため埼玉県予選のエントリーも多くなることが予想され、今年のように簡単にはいかないはずです。
でも、あと1年あるからもっと練習して上手くなります!
あー。でも、せっかくならもう1試合したかったぁぁぁぁああ!
おじさんの夏は、不完全燃焼で幕を閉じたのでした。
自分の試合が終わったあとは、メーカーブースを物色。
来年も必ず出場することを心に誓いつつも、ここぞとばかりに全国大会に出た証拠とすべく大会記念Tシャツを即買い。
練習でこれを着ると、不思議と自分が上手くなった気になってモチベーションが上がります(ソフトテニスあるある)。
強豪ひしめく成年の部で、初日を勝ち抜いたベスト16以上のペアは大会2日目へ。
決勝まで見させてもらいましたが、当然ですが上位入賞する選手たちは自分とはまるで次元が違います。
成年男子の部/優勝
花田・山田ペア(京都/京都市役所・徳島/大神子病院)
成年男子の部/準優勝
吉川・足利ペア(山口/宇部興産・岡山/クラレ岡山)
自分にとって成年の部は、あと5年ほど(*1)。
果たしてあと5年間頑張って、この差はどこまで埋まるでしょうか。
最終目標は全日本シニア選手権制覇(*2)といえど、やはり出る試合にはどれも勝ちたいものです。
(*1)成年の上にはシニア45(45歳以上)というクラスがありますが、自分の年齢よりも下のクラスにはいつでもエントリーが可能です。つまり勝てる勝てないは別として、何歳になっても一般にも成年にも出ようと思えばずっとエントリーできます。
(*2)現在の最高クラスはシニア80(80歳以上)
競技者志向で真剣に勝とうと思えば、技術はもちろん、フィジカルやらメンタルから鍛え直さないとダメだなぁ。
課題は多すぎますが、それはつまり伸びしろがあるってことでしょう。
何事も一歩、一歩!
全日本社会人ソフトテニス選手権大会 試合結果
熊本県ソフトテニス連盟 > 大会結果 > 2017 第45回 全日本社会人ソフトテニス選手権大会
全日本社会人ソフトテニス選手権大会 注目動画
成年男子/決勝
花田・山田ペア(京都市役所・大神子病院) 対 吉川・足利ペア(宇部興産・クラレ岡山)
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