2月といえばキャンプシーズン。
キャンプ視察といっても、プロ野球の話ではありませんよ!
そう、もちろんソフトテニスのキャンプです。
今回、福島県で開催された「ソフトテニスキャンプINルネサンス棚倉」にお邪魔しました。
昨年スタートして今年が2回目となるこのキャンプ。
2月の連休3日間に渡る開催で、参加者は北は青森県から、南は大分県までの全国各地から延べ300人超。
ジュニアから中高生、さらには一般選手までソフトテニスが上手くなりたいという人たちが、ここ棚倉に集結しました。
今回講師を務めるのは、ソフトテニス界の若きレジェンド。
長年日本代表として活躍され、昨年惜しまれつつも現役を引退。
現在は監督として母校の日本体育大学を率いる篠原秀典さんです!
どーん!
スターは引退してもスター。
その輝きが色褪せることはありません。
選手としても監督としても第一線を走り続けている篠原さんが、目の前で実演を交えて丁寧に指導してくれます。
これには参加者も俄然モチベーションが上がります。
そしてさらにもうお一方。
日体大ソフトテニス部OBでもあり、元全日本アンダーチームトレーナー。
愛知学泉大学の高橋憲司先生。
ソフトテニスリサーチャー(研究者)としてユニークな活動もされている高橋トレーナー。
さまざまなウォームアップの仕方や、運動神経を向上させるためのコーディネーショントレーニングなど、楽しく実践的なトレーニング方法を次々と教えてくれます。
参加者のなかには選手だけでなく、指導者としてソフトテニスに携わる方もいらっしゃいます。
これらの練習方法、トレーニング方法を習得するだけでも、とても価値のあるキャンプだといえます。
ちなみに、このルネサンス棚倉にはオムニコート、ハードコートあわせて約30面のテニスコートがあります。
キャンプ初日の夜に降った雪の影響で、あいにく外のコートは積雪に見舞われました。
それでも立派なインドアコートを完備しているため、天候に左右されずに練習を実施できます。
冬場の福島ということで、都会育ちで軟弱者な私はビビって念入りな防寒対策で臨みました。
でも、そんな心配もいらないくらいインドアコートは熱気に包まれていました。
サポートスタッフとして講師陣に加わってくれた日体大の現役選手たちがまた豪華。
今年、ナショナルチーム入りを果たした星野雄慈選手を筆頭に、橋本旭陽選手、大貫彩選手、松尾七海選手。
いずれも大学トップクラスの有力選手たち。
なんとも魅力的なソフトテニスキャンプですが、その仕掛人こそが「のめさん」こと中野目さんです!
TwitterやYouTubeなどの各種SNSでも積極的に情報発信されていますので、ご存知の方も多いかと思います。
まだの方は要チェックです!
のめさんTwitterアカウント
のめさんソフトテニスチャンネル
日体大で篠原さんと同期だったのめさん。
「テニスは篠原。私は応援団長兼宴会部長」とは本人の談ですが、かく言うご本人も「西郷一中→高田商業→日体大」というソフトテニスのエリート街道を進まれ、相当な実力をお持ちです。
そんな中野目さんが、このルネサンス棚倉に入られてから積極的にソフトテニス関連のイベントや大会を企画・主催しています。
勝手なイメージでずっと前からルネサンス棚倉にいらした方なのかと思えば、実は入社されたのは案外最近のことで、この2年くらいで同社のソフトテニス展開を猛スピードで推進されているやり手営業マンの顔を持ち合わせます。
これだけの規模のキャンプを取り仕切るだけでも大変だと思いますが、新しい大会の開催や合宿の招致など、本当にアグレッシブに活動されています。
部活やサークルの合宿地を検討されている方は、ぜひ一度のめさんにご相談されることをお勧めします。
実は私が今回の視察に至ったのも、昨年末頃にのめさんがわざわざ川崎にある私の事務所を訪ねてくれて、キャンプのお誘いをいただいたのが発端です。
そこで伺った「ルネサンス棚倉を東北地方のソフトテニスの聖地にしたい」という熱意に、私も心動かされました。
これは断れないなと、なんとか調整をつけて2日間だけではありますがお邪魔させていただきました。
そんなご縁に感謝と、中野目さんの営業力に脱帽です(笑)。
講習会、研修会ではなく「ソフトテニスキャンプ」と銘打っているこのイベント。
趣向を凝らしてさまざま角度から参加者のレベルアップを図っています。
トップ選手によるデモンストレーションに、篠原監督の解説。
一見単純そうな練習でも、どういう意図をもって、どこをポイントにやっているか。
同じようなショートラリーや、ボレー&ボレーでも、これだけのバリエーションがあるものかと驚きました。
また、エキジビションとして参加者とのゲームも組まれ、そこにもまたポイントごとの解説とアドバイス。
日本ソフトテニス界を背負って長らくトップを走り続け、自らが常に革新を追求してきた「シノコバ」の篠原監督直伝によるダブルフォワード。
昨夏のインカレで早稲田の7連覇を阻んだ日体大。
盤石の布陣と思われた最強早稲田のエース、船水・上松ペアを破り、連覇を阻止する原動力となったのがまさにこの橋本・星野ペアです。
日体大快進撃の秘訣を垣間見た気がしますし、個人的に今年のインカレの見どころも増えました。
ジュニアや中高生の選手たちには、ぜひこうした一流選手のプレーをその目で見て肌で感じてほしいですし、指導者の方々にはそういう機会を積極的につくってほしいと願います。
昼間のコートでもお腹いっぱいなキャンプですが、夜は座学でトップ選手たちの考え方を学びます。
一流の人はどう考え、いかに競技に取り組んできたのか。
興味深い話を聞くことができます。
所用で少し遅れて講義の会場に入ると・・・。
??
え?
進撃の巨人!!!???
かなり意表を突かれましたが、よくよく聞くと関節や筋肉の使い方など真面目なお話でした。
この高橋先生ならではのユニークなパフォーマンスを、篠原さんは「大勢の前でこういう格好ができる強靭なメンタル」と評していましたが、そこもまた勉強になります!(笑)
場の空気も和んだところで、参加者からも積極的な質問が飛び交います。
「試合でどうしても緊張してしまうのをどうしたらいいか?」
「トップ選手は試合中に何を考えているのか?」
いろいろと興味深い話が挙がりましたが、
「テニスコート以外での普段の振る舞いや考え方、行動が大切」
というのがとくに印象に残りました。
コート外でもいい加減な人間は、コートの上でもいい加減。
普段から自分に負けている人間は、試合の厳しい局面でやはり自分に負ける。
自らが経験され実際に結果を出してきた人が言う言葉には重みがあります。
講義が終わったあとは、未成年を除く大人の希望者で情報交換会。
いろんなバックグラウンドを持ち、さまざまな立場でソフトテニスに携わる人同士。
もちろん篠原さんや高橋先生からも直接あれこれ話が聞ける大変貴重な場でした。
そして、日体大OBみなさんのキャラの濃さ、連帯感にも圧倒されました!
素敵で楽しい時間をありがとうございました。
そしてこれからもよろしくお願いいたします!
参加した選手みなさんのこれからのご活躍も応援しています!
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