今年の全日本社会人選手権の埼玉県予選会は、会場確保の都合により例年よりも1ヶ月前倒しで開催されました。
実業団やクラブチームなど、社会人でソフトテニスをしている人であれば、皆が目標とする社会人の全国大会。
去年は幸運にも本戦出場を果たしました。
過去記事:平成29年度 全日本社会人ソフトテニス選手権大会(選手編)
静岡県開催となる今年は、昨年を上回る数のエントリーが予想されましたが、意外にも予選参加者が少ない模様。
ドロー次第というわけではありませんが、全国大会への切符がかかったトーナメント組み合わせのどこに入るかで結果は大きく左右されます。
甲子園の組み合わせ抽選にでも臨むかのような緊張感に包まれて、会場に着くなり本部で受付。
35男子の部では、埼玉県からの本戦出場枠は16ペア。
それに対して今回の予選会には19ペアがエントリー。
つまり、逆をいえば3ペアのみが出場できません。
朝の受付時点で13ペアが早々にベスト16決定で、ストレートに本戦出場。
残る3枠を1回戦の3対戦で争うことになりました。
孫子の兵法よろしく、「戦わずして勝つ」こそが極意。
運良く本戦出場は確定したうえで無心で試合に臨めればとも思いましたが、そんな甘い期待は打ち砕かれ、前述の3枠の1回戦からのスタートとなりました。
勝てば全国大会出場、負ければ終わり。
シンプルでそれもまたよし。
覚悟を決めて臨んだ1回戦。
幸先よく1ゲーム目を先取したものの、そこから3ゲーム立て続けに取られてあとがなくなります。
ゲームカウント1-3からの5ゲーム目。
お互い譲らぬ展開で延々とデュースが続きます。
マッチポイントを9回しのいだものの、最後は15-17というロングゲームを落として力尽きました。
残念ながら、今年の全シャカ出場は叶わずでした。
同じ所沢TCからは、竹島・小澤ペア、二宮・梶井ペアがそれぞれベスト8で本戦出場を決めました。
平成30年度(2018) 全日本社会人選手権大会県予選会 試合結果
埼玉県ソフトテニス連盟 > 大会結果 > 2018年度大会記録 > 全日本社会人選手権大会県予選会
試合後にペアとの反省会のなかで、自分の足りない部分は技術面だけではないと思い知りました。
それも、試合中のメンタルというよりは、試合に臨む心構え、気持ちの部分で温度差があったのだと思います。
振り返れば、確かに「全シャカに出たい」とは口では言うものの、それに見合った準備をせずに地に足が着いていないまま試合に臨んでいたと思います。
「勝ちに不思議の勝ちあり 負けに不思議の負けなし」 とはよく言ったものです。
予選で負けたことは残念で仕方ありませんが、いろいろと課題が浮き彫りになった試合でした。
率直にご指摘いただいたことに感謝します。
改めて、ソフトテニスは一人でやるものではなく、あくまでペアとして戦うスポーツであるということを思い出させてもらいました。
考えてみれば、中学でソフトテニスを初めて以来、ペア同士で食い違う意見をすり合わせたり、お互いを指摘しあったり、ときには衝突したり。
それらを通じて不仲になったり、また結束を強めたり。
そういうことを繰り返して、ちょっとずつペアとしても個人としても成長をしてきたものでした。
ソフトテニスを続ける以上は、その繰り返しだということをなぜか大人になったらすっかり忘れてしまっていたようでした。
成年やシニアなど年齢制限のかかる大会に出場する世代になると、クラブ内でペアが見つからなかったりで別のクラブの人と組むケースも珍しくありません。
普段は別々に練習していて、試合のときだけ組むというペアだっていくらでもいるはずです。
そういう状況のなかで、これまでペア間で議論したりコミュニケーションを深める努力をしてこなかったことに気づかされました。
これだから、ソフトテニスって難しいし、だからこそ面白いんです。
9月の全日本社会人への出場は叶いませんでしたが、次は既にエントリーしている7月の東日本選手権に照準を合わせて、再始動したいと思います。
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