私の出身地である東京都北区。
その北区ソフトテニス連盟が群馬県甘楽町と都市間スポーツ交流事業の一貫として長年続けている「ジュニアソフトテニスアカデミー」にお邪魔してきました。
初日の土曜日は甘楽ジュニアの子供たちへの講習会。
講師はお馴染みHY-PROJECTの浅川陽介さん。
天皇杯優勝2回をはじめ、日本代表としても長く活躍されました。
現役引退後は長らく指導のプロとして後進の育成に取り組んでいます。
そして北区が生んだ世界のソフトテニスレジェンド、髙川経生さん。
天皇杯優勝9回は、ソフトテニス界に燦々と輝く金字塔。
現在はヨネックス男子実業団チームの監督を務めていらっしゃいます。
このお二人の存在だけでもこの上なく豪華な講習会ですが、今回はさらにその脇を固めるサポート役として日体大の現役選手が3名。
左近知美選手、渡邉妃菜乃選手、三森亜紀選手。
実はみなさん揃って群馬県出身。
なかでも左近選手は、全日本アンダー20チームに選出されている注目株。
昨年の国体成年女子の部で準優勝した群馬県国体メンバーでもあります。
今をときめく有名選手のプレーを直近で見られるだけでも貴重な機会です。
このジュニアソフトテニスアカデミーには、コロナ前にも一度お招きいただいて参加したことがあります。
その当時はまだ息子も小学校に上がる手前でした。
いずれソフトテニスを始めてくれて、親子で一緒に参加できたらどんなに嬉しいことかと思っていましたが、今回なんとその夢が実現!!
親子共々マイペースゆえ、テニスの腕前はいまだ初心者を抜け出していませんが、一応ジュニアにも所属しています。
人見知りな父と違い、初対面の相手にもまったく臆せずすぐに打ち解ける性格はママ譲り。
こうしてソフトテニスを通じて見知らぬ土地に新しい友達を作れる日が来るなんて。
なんだかこの様子を見ているだけでほっこりしてきます。
早速練習開始。
まずは手投げでスマッシュの基本から。
浅川さんの「こっち打たないでくださいよ」のフリに対して、至近距離から容赦なくスマッシュを打ち込むレジェンド髙川さん。
さすが日体大の先輩、後輩。
息ピッタリです(笑)
「では、やってみたい人」の声に真っ先に反応する荒川少年。
スマッシュなんてできもしないのにみんなの前で果敢に挑戦する姿勢にはパパも感心。
髙川さんの教えに忠実に、躊躇なく浅川さんを狙っていきます。
そんな、流しのスマッシュなんてどこで覚えた!?(笑)
子供の可能性は無限大です。
午前中の練習の締めくくりに、地元消防団の方々からAED(自動体外式除細動器)の使い方についての講習をいただきました。
私も実際に使う手順を始めて目にしました。
これは確かに。
一度でも使ったことがあるのとないのでは、いざというときの対処が違ってきます。
スポーツを行ううえで一番に守られるべきものは安全であり、人の命です。
最近の暑さによる熱中症など、身近なところにも危険が潜んでいることを忘れてはいけません。
午後は大人の交流テニス。
北区と甘楽町のみなさんでランダムにゲームに入ります。
ほんわかテニスを楽しむつもりが、なんと浅川・髙川ペアと対戦!!??
こんなレジェンドペアと試合させていただく機会は二度とないかも知れないので、もちろんやらせていただきますとも!!
試合する前は嬉しさ半分、緊張半分。
ところが、試合が始まってほどなく意気消沈。
私より5つ歳上なので、50歳になっているはずの髙川さんのサーブは、私がいままでに受けたどのサーブよりもエグかったです。
それも、まったく力入れずに軽々打っているはずなのに・・・(半泣)
次元が違うどころか、同じ競技をやっている気がしませんでした。。
大変お粗末な内容でしたが、レジェンドのお二人に試合してもらっただけでも一生の記念です!!
ありがとうございました!!
年齢差や実力差はあってもソフトテニスという共通項だけでこうして同じコート上に立って同じひとときを楽しむことができる。
なんと素晴らしいことでしょう。
ちゃっかり家族旅行を兼ねてお邪魔した私は、1試合でもうお腹いっぱいになって一足先に宿へ。
テニス、温泉、バーベキュー・・・。
って、最高かっ!?
心置きなく楽しんでしまってスミマセン。
そして2日目。
甘楽ジュニア以外にも、群馬県内の近隣ジュニアが参加しての講習会。
主催する北区ソフトテニス連盟の髙川庚三会長からも子供たちへアドバイス。
お手本となる講師のプレーを「よく見ること」そして「真似すること」
「まなぶ」と「まねぶ」は同じ語源と言われるとおり、上達の基本はうまい人の真似をすることです。
そういった意味でもこれ以上のお手本はありません。
ウォームアップもグループごとにどうやるかを自分たちで決めさせたり、ショートラリーでもどうやったら長くラリーが続くかを話し合いながら進めたり。
技術だけなくコミュニケーションの重要性を教え、実践させていく浅川さん。
ソフトテニス界でも数少ないプロ指導者としての卓越したスキルと知識はさすがの一言。
さらに子供たちに関わる熱心な大人がたくさんいるこの環境は、当たり前のようで決してそうではありません。
参加している子供たちは幸せです。
どれだけ貴重な経験をしているのか今はまだ分からないだろうけど、いつかそれに気づいてくれれば。
「どこで見てもいいんだぞ?」
そうヒントを出してあげると、こぞって特等席に並ぶ素直な子供たち。
そのプレーをしっかりと目に焼き付けて。
この子たちの中からいつか髙川さんを超えるようなプレイヤーが出てきたら、このジュニアアカデミーは大成功ですね。
ただただ技術を教え込むのでなく、子供たちの自ら伸びようとする力を育てるような講習会。
まだまだソフトテニス熱に火がつかない息子もいつになく楽しそうでした。
そしてもう一人、テニスをやりたそうな子が!?
髙川会長はじめ、北区、甘楽の連盟のみなさん、講師のみなさん。
楽しい時間と良いきっかけを与えていただきありがとうございました!!
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