「インターハイが好きです」
いきなり突拍子もない話ですが、インターハイが本当に好きです。
高校生たちがキラキラと輝く夢舞台の虜になって、ソフメシのブログを書き始めて以来、この5年ほどは毎年のようにインターハイを見に行っています。
「関東リーグを盛り上げたい」
話は飛びますが、一昨年に日体大ソフトテニス部のホームページを手掛けさせていただいた関係もあり、日体大の篠原監督とも折に触れて関東学生リーグを盛り上げたいという話をしていました。
過去記事:日体大のホームページが新しくなりました!
実を言うと、同好会出身の私としては学連の試合にはそこまで馴染みがなく、盛り上げるといっても明確なビジョンがあるわけではありませんでした。
私
「インターハイはやっぱりすごいですよね。なんか頂点というか、みんなの注目度が違いますもんね」
篠原さん
「でも、関東リーグのほうがインターハイよりもよっぽどレベル高いですけどね」
私
「!!??」
その一言にハッとしました。
確かに考えてみると、私が熱狂していたインターハイで活躍した選手たちが、さらに競技レベルを高めて各大学の威信をかけて戦う試合が面白くないわけがない!!
インターハイが甲子園なら、関東学生リーグは箱根駅伝であるべき!
正月の風物詩でもある国民的スポーツ行事の箱根駅伝だって、日本一をかけた全国大会というわけではありません。
いわゆる大学の関東大会です。
規模の程度の差こそあれ、だったらソフトテニスの関東リーグだってそれになり得るはず。
コンテンツとして試合の中身が面白いのは間違いないのだから、あとはそれをいかにプロモーションするかの問題。
いろいろと妄想を膨らませていると、私の勝手な「ソフトテニス盛り上げたい熱」が沸々とわいてきます。
関東学連の主催するリーグ戦は、春、秋の年2回。
現在、関東学生リーグは男子11部まで、女子10部まであり、それぞれ6チームによる総当たりのリーグ戦が行われ、優勝と最下位のチームが入替え戦にまわります。
春のリーグ戦における1部優勝校には大学王座の出場権が与えられます。
また、春は個人戦(ダブルス・シングルス)も行われ、インカレの出場権がかかっています。
まずは大学ソフトテニスを一人でも多くの人に知ってもらい、興味を持ってもらうところから。
思い立ったらまず行動ということで、関東学連の皆さんに話を聞いていただくためにアポイント。
リーグ戦に先立って開催された関東学生シングルス選手権の会場へ。
関東学連の櫻井会長はじめ、理事の皆さまにSOFT TENNIS Naviの運営趣旨をご説明させていただき、YouTubeチャンネルで関東学連の試合を配信する許可をいただきました。
まず手始めは男女の1部リーグからということで、監督会議などを通じて出場チーム関係者への周知をしていただきました。
以前、中学校で外部コーチとして指導していたときにも、「大学でも軟式ってあるんですか?」という質問を受けました。
実際に競技をやっている中学生でさえそんな調子ですが、悲しいかなこれが現実。
まずは一人でも多くの中高生に、ハイレベルな大学生の試合を見てもらいたい。
そのためのツールとして、YouTubeはもってこいです。
そして、さらには興味を持った人たちに実際に会場に足を運んでもらい、観客席を埋め尽くしたい。
先はまだ長いですが、地道は近道。
この日はシングルスの勝ち残りが行われ、男子は日体大の髙城直弥選手が同じ全日本U-20メンバーでもあるライバル早稲田の矢野颯人選手を破り優勝。
女子で優勝した浪岡菜々美選手とともに、男女とも日体大選手がシングルスを制覇。
そしていよいよリーグ戦当日。
白子の各コートで分散して開催されますが、男女の1〜3部はセンターコート。
我らソフナビ撮影班も、朝早くから会場入り。
強豪大学がひしめく男女1部リーグ。
コロナでここ2年は開催中止や、入替え戦なしの研修試合となっていました。
各大学の戦力の優劣は未知数な部分も多く、蓋を開けてみなければ分かりません。
声を出しての応援や、エール交換も復活し、団体戦の熱気がやっと戻ってきました!
実力伯仲でどこが抜け出てもおかしくない混戦に。
男子は、4ダブルス1シングルスによる5対戦で行われます。
シングルスに誰を起用するかなど、オーダーの妙もリーグ戦の見どころ。
女子は2ダブルス1シングルスの3対戦。
2日間に渡って行われるリーグ戦。
選手たちのコンディション、応援を含めたチームの空気。
さまざまな要因が試合の行方を左右します。
2日間を戦い抜いて、男女とも日体大が見事に全勝優勝!
男子では長らく早稲田1強時代が続いていましたが、久々のリーグ制覇です。
待ち望んだ優勝を祝して、日体大名物の「エッサッサ」
大学王座、インカレに向けて好発進です。
リーグ戦終了後の日程で行われた個人戦ダブルス。
1年生ながらすでにエースの風格漂う日体大の片岡暁紀選手は、4年生の森田晴紀選手とのペアで準決勝へ。
団体戦の雪辱に燃える早稲田の水木瑠・荒木駿ペアが立ち塞がり、片岡・森田を破って決勝へ。
決勝戦では、明治大学の米川結翔・池口季将ペアと対戦。
9ゲームマッチのゲームカウント3オールまでお互い譲らず互角の勝負でしたが、最後は水木・荒木ペアが振り切って優勝。
女子ではノーシードから勝ち上がった日体大の1年生ペア、五十嵐美結・左近知美が準決勝で立教大学の水澤奈央・江頭明凛ペアを破り決勝へ。
もう一方の山からは、リーグ戦で2部優勝を果たし勢いに乗る國學院の大将ペア、久保田茜・原千晴が、準々、準決と1部優勝の日体大ペアに競り勝ち決勝へ。
有力ペアが続々と姿を消すなか、女子決勝戦はフレッシュな顔合わせに。
終始ペースを握った久保田・原ペアが⑤-0で完勝。
リーグ戦、個人戦を通じて、見応えのある試合ばかりでした。
熱戦の模様は、ソフナビYouTubeチャンネルで。
これからも、大学生たちの熱い戦いを追いかけていきます!
大会結果>令和4年度関東学生ソフトテニス春季大会
令和4年度関東学生ソフトテニス春季大会【結果】(関東学生ソフトテニス連盟ホームページ)
https://sites.google.com/view/2022-73kanto/
この記事へのコメントはありません。