高田商業の同校対決による決勝戦で幕を閉じた男子個人戦。
その興奮も冷めやらぬままに、いよいよインターハイ最終日は男子団体戦です。
今年はこれまでアゼリアカップ、選抜、ハイスクールジャパンカップと、全国大会でのタイトル獲得がなかった名門高田商業。
今大会第一シードで選抜優勝の東北や、昨年のインターハイ団体優勝メンバーが多く残る第二シードの羽黒などに注目が集まるなか、この夏に向けてしっかりとチームを仕上げてきたところはさすが高校ソフトテニス界随一の伝統校です。
強豪ひしめく個人戦で1位、2位、3位を独占し、この団体戦でも大本命に浮上しました。
追われる立場として、思い切りよく向かってくる相手に対しても盤石のプレーで寄せつけません。
まさに王者の貫禄。
前日に同士討ち決勝を演じた下原・林ペアと花岡・増田ペア。
その疲れも見せず、この負け知らずの二本柱でこの日も順調に勝ち上がります。
団体戦を見ているといつも感じますが、ソフトテニスという競技はつくづくチームスポーツだと思います。
同じ目標に向かって、厳しい練習も一緒に乗り越えてきた仲間たち。
ベンチ入りしたメンバーも、そうでないメンバーも、チームが心を一つにして戦います。
コートに立つ選手たちは背中に大きな声援を感じながら、みんなの想いをこの一球に込める。
このしびれる感覚。
これこそ、ソフトテニスの醍醐味です。
毎年、インターハイでは数々のドラマが生まれます。
インターハイに出場するような強豪校であれば、秋の国体メンバーに選ばれる選手も少なくありません。
それでも、このチームで戦う最後の大会。
高校3年間という限られた時間だからこそ、その一瞬の煌めきのような強い輝きが見ている人を惹きつけます。
勝って笑顔で終われる選手も、負けて悔し涙が止まらない選手も。
遠い昔にインターハイを夢見ていた私には、その姿がとても眩しく、またうらやましくも思えます。
若いから青春であって、歳を取ったら青春じゃないとは思いません。
でも、あとで振り返れば「今この瞬間にしかできないこと」というのが、人生には少なからずあります。
勝った負けたはそのときどきの運にもよりますが、後悔の残らないように全力で今を生きるだけです。
なんだか大げさな話になってしまいましたが、とにかく全力で何かに打ち込んでいる人の情熱は、いつの時代も心動かされるものです。
この日は都合により、後ろ髪を引かれる思いで試合途中の会場を後にしました。
最後まで会場に残って選手たちの勇姿をこの目で見届けることはできませんでしたが、どのコートでも高校生らしいハツラツとしたプレーで素晴らしい試合が繰り広げられていました。
個人戦の雪辱と、団体春夏連覇を目指す東北。
昨年、劇的な初優勝を果たし、再び頂点を目指す羽黒。
最終的には、前評判どおり外シードの東北、高田商業、上宮、羽黒がベスト4に勝ち残りました。
そのライバルたちを抑えて、高田商業が見事個人・団体の2冠を達成。
インターハイ団体では4年振り、実に20回目の優勝です。
平成30年度(2018) 全国高等学校総合体育大会(インターハイ)ソフトテニス競技大会 試合結果
2018 彩る感動 東海総体 > 競技日程・結果
高校生日本一の称号にふさわしい、素晴らしいチームでした!
感動をありがとう。
来年は宮崎でお会いしましょう。
感動は無限大 南部九州総体2019
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