各地で猛烈な暑さが続くなか、試合に練習にとソフトテニス漬けの3連休だった方も多いのではないでしょうか。
土日に茨城で開催された東日本選手権。
その大会初日で残念ながら敗れた私。
日曜は気持ちを切り替え、地元神奈川で中学生の大会観戦です。
場所は横浜市三ツ沢公園テニスコート。
今年から中学校の部活動外部コーチを始めたこともあり、中学生大会のレベルを見ておきたかったのもありますが、それ以外にもう一つ大きな理由がありました。
私が主催する武蔵小杉ソフトテニス練習会に、ここ半年ほど毎回のように参加してくれていた中学生が、見事地区大会を勝ち抜いて市大会に出場すると聞いていたのでその応援も兼ねてです。
武蔵小杉ソフトテニス練習会
会場に足を運んで驚いたのは、その大会規模です。
さすがは人口370万人を要する政令指定都市の横浜市です。
市大会でこの規模とは驚きます。
横浜市には18の行政区があり、市大会に出るまでにも厳しい地区予選があります。
この日は個人戦でしたが、各地区予選を勝ち上がってきた男女各128ペアがエントリー。
このなかからそれぞれ上位24ペアが県大会への出場権を手にします。
夏の中学総体は県大会のあとも関東大会、全国大会へと続いていきます。
しかし横浜市内中学生の競技人口を考えれば、県大会への出場も相当な狭き門。
各コートでは白熱した試合が展開されます。
3年生はこの夏の大会で負ければ部活を引退となる子がほとんどです。
前述の一緒に練習していた子も、同じ学校内の他ペアはすでに地区予選で敗退し、1ペアのみが市大会まで勝ち残っています。
この一球に、3年間積み重ねてきた自己のすべてを発揮する。
私は固唾を飲んで見守るしかできませんが、仲間の声援を受けながら懸命にプレーする姿はぐっと胸にこみ上げてくるものがあります。
保護者でもなければその学校のコーチでもなく、ただこの数ヶ月一緒に練習していたというだけなのに、自然と感情移入してしまいます。
結果的には、強豪中学のペアを相手に善戦しつつも1回戦敗退。
残念ではありましたが、それでも市大会出場という立派な結果に胸を張ってほしいと思います。
他にも、テニススクールで以前レッスンを受け持っていた子たちのたくましく成長した姿も見ることができて嬉しかったです。
中学生の試合を見ていると、指導者として携わっている大人の責任の大きさを実感します。
できることなら勝たせてあげたいですが、勝ちにこだわるだけがスポーツではありません。
指導者としては、教え子がソフトテニスを大好きになって、卒業してからも長く続けてもらえたらどんなに嬉しいことか。
たとえそれがソフトテニスではなくても、競技を通じて培ったものは必ずそのあとの人生に役に立ちます。
何よりもスポーツマンらしく、まっすぐに成長していってくれれば。
40歳を超えても、いまだにソフトテニスに熱中している変なおじさんもここにいます。
私の周りには、私よりももっと変なおじさんやおばさんもたくさんいます(笑)。
そうやって一生涯の趣味や仲間を持てるのは、スポーツの何よりの素晴らしさです。
思えば、私自身も中学最後の夏の都大会で負けた悔しさが、その後高校、大学、社会人とソフトテニスを続ける大きなきっかけとなりました。
私は仕事の都合により午前中で会場を後にしたのですが、この日はベスト32までが勝ち残り、県大会出場を賭けた戦いは来週に続くそうです。
負けて部活動を終える子、勝って次につながる子とさまざまですが、願わくばここまで頑張ったソフトテニスを長く続けて欲しいものです。
部活に引退はあっても、生涯スポーツであるソフトテニスに引退はありません。
少しだけ休んだら、きっとまたあのボールが打ちたくてうずうずしてくるはずです。
この子たちが大人になってもまた帰ってくる場所があるように、私も頑張って、そして楽しみながらいつまでもソフトテニスに携わり続けていきたいと思います。
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