今回、アジアカップひろしま国際ソフトテニス大会の観戦のため、初めて広島を訪れました。
関東在住の私からすると、広島は遠いというイメージでしたが、夜行バスでたったの12時間!!
夜行で朝現地に着いてその日の夜行で帰るという、ほぼ日帰り強行スケジュールではありましたが、むしろ時間を有効活用できてよかったです。
前職の一時期、頻繁に海外出張をしていたことがありましたが、そのときはトランジットも含めて片道12時間を毎月行ったり来たり。
それに比べれば、12時間バスのリクライニングシートに横になっているだけで目的地に到着できるのだから、よほど楽なものです。
日本国内にもまだまだ行ったことがない場所はたくさんありますし、もっとアグレッシブに行動してあちこち訪れてみたいと思います。
アジアカップの会場である広島翔洋コート(中央庭球場)は、アクセスの良い広島市街地の好立地にあります。
平成6年に初めてソフトテニスが正式種目に採用された第12回アジア競技大会、そして平成15年には第12回世界ソフトテニス選手権大会が、ここ広島翔洋コートで開催されています。
アジア大会や世界大会が行われた会場でもあるだけに、非常に素晴らしいコートでした。
やはり、競技普及のためには環境整備も大変重要です。
今回はほぼ日帰りだったので行ける場所は限られましたが、せっかくなのでいろいろ見てきました。
会場と道を挟んですぐ向かいに、広島城があります。
コンビニへ買い出しに行くついでに、広島城を取り囲む立派なお堀の周りをぐるりと散歩。
これだけでも観光気分を満喫できます。
大会は16:00頃に終了したので、その後は周辺散策。
初めて広島に来たら、やはりここに来ないわけにはいきません。
テレビや写真では何度も目にしているその姿ですが、実際に自分の目で見て肌で感じるのでは、まったく違います。
73年前のその日に、ここで何が起こったのかが鮮明に浮かんできます。
どうしても行ってみたかった平和記念資料館にも滑り込み、閉館間際までその展示の数々を食い入るように眺めていました。
「戦争反対」「核廃絶」と、言葉でいえば簡単なことに対して、これまで人類がいかにして取り組み、なぜいまだ解決に至ることができないのか。
どこか自分とは遠い世界にある「戦争」という漠然としたイメージではなく、ここで暮らしていた人々の平穏な生活が一瞬にして崩れ去り、その後もいかに大きな爪痕を残してきたか。
とても、私の陳腐な一言では言い表すことができませんが、いくら教科書で勉強してもどこか自分ごととは思えないその惨禍を、ここに立つとありありと感じることができます。
人類の犯したあまりにも大きな過ち。
そうした負の遺産だとしても、そこから目を背けず、向き合い、何ができるのかを考える。
決して忘れないために語り継ぐことがいかに大切かを思い知ります。
子供たちが大きくなったら、彼らを連れてまたここに来たいと思います。
奇しくも、この日は3月11日。
東日本大震災から7年。
原爆ドーム前の河岸では、追悼の集いが行われていました。
思いがけず、命の尊さに思いを巡らせます。
こうして生かされていることに感謝をしなければなりませんし、日々を精一杯生きなければなりません。
この日試合会場でも、東北地方太平洋沖地震のあった14時46分には、進行を一時中断して選手、観客全員で黙祷を捧げました。
この平和記念都市広島で、国を越えた交流、親善を目的とした国際大会が脈々と続いていることが非常に意義深いことです。
運営にあたられている広島県ソフトテニス連盟、広島市ソフトテニス連盟の方々をはじめ、多くの関係者のご尽力による賜物です。
ソフトテニス競技全体にとっても、国際普及というのは発展のための大きな鍵でもあります。
世界平和の話とも共通しますが、人間一人のできることはとてもちっぽけです。
それでも、そうした一人一人の意志や想いが重なり合えば、やがて大きな流れをつくることだってできます。
スポーツを愛する一人の人間として、いちソフトテニス愛好者として、微力ながら自分なりの貢献ができれば幸いです。
帰りのバスまでのわずかな時間で、街をぶらり歩きます。
広島にはJリーグチームもあり、プロ野球チームもあり、有名な観光地や美味しいものまで盛りだくさんです。
住むにも旅行に来るにも、魅力が溢れています。
広島に来たら、やはりこれだけは外せないというものがあります。
せっかくならばと、ネットで調べた行列必死という人気店へ。
これで、ミッションコンプリート。
ええ。
ベタと言われようが、お構いなしです。
初めての広島でしたが、想像以上に良いところでした。
必ずまた来ます!
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