全国の高校生ソフトテニス部員たち誰もが憧れる夢舞台。
毎日の厳しい練習のなかで積み重ねてきた努力が実って、念願の出場を果たした一握りの選手たち。
その陰には、残念ながら夢破れて涙を呑んだ多くの選手たちがいます。
さまざまな想いが交錯する高校生たちの熱い夏、今年もインターハイが開幕しました。
今年は南東北総体として、宮城県、福島県、山形県の各会場で競技が開催されます。
はばたけ世界へ 南東北総体2017
福島県で開催されるソフトテニス競技は、他の競技に先駆けてスタートしました。
- 7月22日(土) 男子公開練習・開会式
- 7月23日(日) 男子個人戦(3回戦まで)
- 7月24日(月) 男子個人戦(ベスト64以上)
- 7月25日(火) 男子団体戦
- 7月26日(水) 女子公開練習・開会式
- 7月27日(木) 女子個人戦(3回戦まで)
- 7月28日(金) 女子個人戦(ベスト64以上)
- 7月29日(土) 女子団体戦
数あるソフトテニスの大会のなかでも、インターハイはやはり特別です。
ソフトテニスファンとして、この大会だけはどうしてもこの目で見届けたい。
高校当時、あと少しで手が届くと思ったインハイ出場を逃した元ソフトテニス少年は、夜行バスで一路会津若松まで向かいます。
「待ってろ!福島インハイ」
と、ソフマガのインハイ予選特集のキャッチフレーズもバッチリ決まったところで、単身会津若松市に乗り込みます。
会場の会津若松総合運動場に着くと、トーナメント初日を勝ち上がった猛者たちが、朝から降りしきる雨のなか練習していました。
ちなみにインターハイのような全国規模の大会では、基本的に雨天延期ということがありません。
全国から選手だけでなく、応援や観客、大会関係者が数多く集まっている以上、たとえ雨といえど日程をずらすのは困難です。
オムニコートなので雨でも試合できるとはいえ、時折強まる雨に多くの選手たちが苦しめられます。
とはいえ、条件は対戦相手も同じです。
全国大会で上位を狙うからには、どんなコンディションにも対応して普段の力を出せなければなりません。
結局この日は一日中断続的に雨が降り続くなか、そんな雨空を跳ね返すかのように会場内にはインターハイの頂点を目指す選手や応援の元気の良い掛け声がこだましていました。
今大会、個人戦の大本命と目され、多くの観客の注目を集めていたのが、前哨戦のハイスクールジャパンカップを優勝した上岡・広岡ペア(大阪府/上宮)です。
驚くことにこの2人、ハイジャパではダブルス優勝に加えて、なんとシングルスでも同士討ち決勝を演じています。
まさに超高校級の2人ですが、追われる立場のプレッシャーも相当なはずです。
二度あったファイナルの接戦でも、向かってくる相手に安定した強さを発揮し、見事に決勝進出を果たします。
もう一方のヤマからは、昨年2年生ペアにしてインターハイ準優勝、今大会第一シードの山根・根本ペア(奈良県/高田商業)が上がってくるというのが大方の予想でした。
しかし、それを阻んだのは同じく高田商業の阪本・林ペアです。
インターハイ3位でも十分に立派な成績ですが、ハイジャパの雪辱を期したい山根・根本ペアにとっては無念の3位といえます。
同士討ちを制して勝ち上がった阪本・林ペアと、上岡・広岡ペアの決勝戦も息もつかせぬ接戦でした。
一進一退の攻防の末、ファイナルまでもつれた試合は阪本・林ペアに軍配があがりました。
全国高等学校総合体育大会(インターハイ)ソフトテニス競技 試合結果
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[su_spoiler title=”男子個人戦” style=”fancy”]
2017年7月23日〜7月24日開催
会津総合運動公園テニスコート
エントリー318ペア
(※結果はベスト64より)
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3年生で今年が最後の夏となった山根・根本ペアと上岡・広岡ペア。
この世代でも有力と目されていた両ペアですが、ともにインターハイ個人では無冠に終わりました。
インターハイチャンプという称号は、それほどまでに難しいものだと改めて思い知ります。
今年も数々のドラマが生まれたインターハイ。
とても1回のブログ記事ではお伝えしきれないため、翌日の団体戦につづきます。
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